K2 発注支援 - 迷わないプロジェクト設計 -

Webサイトやシステムの発注時、目的や要件を曖昧にしたまま進んでしまうことがあります。 その結果、制作会社の選定基準が定まらず、発注後の進行に遅れが生じたり、余計なコストがかかったりします。

なぜ決められなくなるのか

発注の準備を進めていても、途中で手が止まる瞬間があります。

  • 制作会社から提案は出ている。
  • 社内の意見も集まっている。
  • 必要な情報も揃っている。

それでも、どれを採用すべきか。
どこまでを今回の範囲とするか。
誰の意見を軸にするか。
ここで判断が止まります。

決められなくなる理由は、情報が不足しているからではありません。
何を基準に判断するか、その軸が定まっていないためです。

判断軸がないまま進めると、論点は増え、合意は遠のき、プロジェクト全体の方向が見えなくなります。
その結果、「百万円規模の追加対応」や、「数ヶ月単位の納期延長」につながるケースも少なくありません。

「判断軸なし」と「判断軸あり」の対比図。

判断の軸が定まらないまま進めると、完成後に「思っていたのと違う」という言葉が出ることがあります。
あるいは、制作会社の提案と経営層の期待との間で、担当者が調整役として板挟みになることもあります。

どちらも、誰かの能力不足ではありません。
判断の軸が関係者間で共有されていなかった結果です。

判断の軸が共有されている状態では、議論が「プロジェクトの目的に沿っているか」という基準で進みます。
新しい提案が出てもその場の印象や声の大きさではなく、あらかじめ定めた基準に照らして判断できます。

制作会社からの提案も、同じ軸で評価できるため、採用可否の理由を説明できるようになります。

このサービスが必要な方

  • Webサイトやシステムの発注を担当している方
  • 発注内容の整理や判断を任されている方
  • 社内説明や合意形成が必要な方
  • 中規模(数百万円)以上のプロジェクトを検討している方
  • 途中で方針変更しにくいプロジェクトを抱えている方
  • 制作会社の提案を受けている方
  • 制作会社の選定を検討している方

提供するもの

K2 発注支援で提供するのは、どこまでを対象の範囲とするのかを定める「判断の軸」を定めた共有ツールです。
プロジェクトの目的・現状・制約条件を整理し、判断基準を明確にして発注内容を確定できる状態まで設計します。

扱い内容

  • 実現すべき目的の設定
    (問い合わせ数の増加、資料請求導線の再設計、会員機能の導入範囲の明など。)
  • 対象範囲とフェイズの設定
    (プロジェクトをフェーズ単位で切り分け、段階的に実行できる状態にします
  • 機能・構成の基準を設定
    (会員機能の範囲、CMSの選定方針、ページ構成の優先順位など。)
  • 合意形成に必要な構造の設計
    (判断基準と対象範囲を明確にし、意思決定の責任範囲を定めます。)
  • 制作会社に伝える前提条件の設計
    (目的・制約・優先順位を明確にし、制作会社への理解・共有を促します。)

発注内容と判断基準が定まることで、制作会社の選定や提案の評価も、同じ評価軸で行えるようになります。

進め方(プロセス)

まず、現在抱えている課題や背景、発注に至った経緯を確認します。
そのうえで、プロジェクトで実現すべき目的と到達点を整理して、
「どこまでを対象とするのか」「何を優先するのか」を設計していきます。

プロジェクトの進行

  • 背景・目的の確認
  • 論点整理
  • 判断基準の設計
  • 対象範囲と優先順位の確定
  • 関係者間の合意設計
  • 構成・要件の整理

打ち合わせと資料作成を重ねながら、発注内容と判断基準が共有される状態をつくります。
プロジェクトの状況に応じて進め方は調整しますが、判断可能な状態まで設計することをゴールとしています。

成果物

判断の軸が定められた関係者間での共有ツールをご提供いたします。

  • 発注依頼の草案(前提条件・対象範囲・目的の整理)
  • サイト構成図
  • 機能要件の整理
  • ページ構成や優先順位の整理
  • 制作会社へ共有するための前提資料

これらは判断の軸や対象範囲を共有するための資料です。
形式や分量はプロジェクトの状況に応じて調整しますが、制作会社が理解でき、社内でも説明できる状態にいたします。

プロが入る意味

発注の準備は、社内だけで進めることも可能です。
しかし、関係者が増えるほど前提や優先順位の整理が難しくなります。

社内の事情を理解しているからこそ判断を保留してしまう、特定の意見に引きずられてしまう、こうした状況は少なくありません。
制作会社に相談することもできますが、制作を前提とした提案では、判断の基準そのものを設計することは難しくなります。
第三者としてプロが入ることで、特定の立場に偏らず、目的と条件に基づいた判断軸を設計することができるのです。
その結果、社内外の関係者が同じ前提で議論できる状態が生まれます。

私たちは、創業以来20年近くにわたり、要件定義や情報設計に注力してきました。
数多くの実装現場を通じて、設計段階での曖昧さが後工程にどのような影響を与えるかを見てきました。
その蓄積をもとに、関係者全員が共有できる「判断の軸」を設計しています。

発注前に判断の軸を設計すること。それが、進行の遅れや余計なコストを防ぐ土台になります。

費用につきまして

本サービスは、発注前の設計フェーズに特化した支援です。

内容や規模に応じて個別にお見積もりしますが、目安は100万円〜となります。
対象とするのは、中規模(数百万円)規模以上のWebサイト・システム開発プロジェクトです。
小規模な制作や単発の資料作成のみのご依頼は、本サービスの対象外となります。