XMLサイトマップとは?Googleに正しく伝える作り方

(2025.7.2 更新)

XMLサイトマップとは?Googleに正しく伝える作り方:目次

XMLサイトマップ、なぜ必要?検索エンジンとの関係を理解する

どれだけ丁寧につくられたホームページでも、検索エンジンに正しく伝わらなければ、ユーザーに見つけてもらうことができません。特に、ページ数が多いWebサイトや公開したばかりのWebサイトでは、検索エンジンに正しく情報伝えるためにも、XMLサイトマップを設置することが重要となります。

何故XMLサイトマップが必要か?

Webサイトを公開しただけでは、すぐに検索エンジンに認識されるとは限りません。また、Googleなどの検索エンジンは、専用のプログラム(クローラー)でWebサイトを巡回して情報を収集していますが、全てのページを正しく巡回・評価しているとは限りません。

そのようなときに必要となるのが「XMLサイトマップ」です。XMLサイトマップは、“このサイトにはこういうページがあります”とGoogleに伝える案内図のような役割を果たします。

XMLサイトマップが必要になるケース

Webサイトを公開しても、検索エンジンにすべてのページを正しく認識してもらえるとは限りません。特に次のようなケースでは、Googleなどの検索エンジンがページを見つけにくくなります。

例えば、ページ数が多くサイト全体の構造が複雑な場合や、ほかのページからリンクされていない“孤立したページ”がある場合、公開したばかりで外部からのリンクがほとんどないサイトや、JavaScriptを多く使っていて、ページ遷移の構造が見えにくい場合も、検索エンジンはページの存在を把握しにくくなります。こうした状況において、検索エンジンに「このサイトにはこういったページがあります」と明示的に伝える手段が「サイトマップ」です。

4つの典型パターン
  • ページ数が多く、サイト全体の構造が複雑な場合
  • 他のページからリンクされていないページがある場合
  • 新しく立ち上げたばかりのサイトで、外部からのリンクが少ない場合
  • JavaScriptなどを多用し、クローラーがうまく辿れない場合

サイトマップ(ページ一覧)との違い

サイトマップとひとくちに言っても、実は2種類のサイトマップがあります。

2種類のサイトマップ
種類 対象 主な目的
サイトマップ(ページ一覧) ユーザー(訪問者) サイトの全体構成を案内するナビゲーション
XMLサイトマップ Googleなど検索エンジン クローラーにURL構造を正確に伝える

「サイトマップ(ページ一覧)」は人が見るための案内図、「XMLサイトマップ」は検索エンジン用の地図と考えると分かりやすいかもしれません。どちらもWebサイト運営において重要な役割を果たしていますが、SEO対策の観点では、XMLサイトマップの準備と登録が第一歩となります。

XMLサイトマップの作り方と使い方

XMLサイトマップとは、検索エンジン用の“構造情報ファイル”

XMLサイトマップは、Webサイト内のページ構成や更新状況などを検索エンジンに伝えるためのファイルです。GoogleやBingなどの検索エンジンが、サイト内を正しく把握できるように設計されており、Webサイトの“構造的な見取り図”のような役割を果たします。Webサイト上のサイトマップが訪問者のための一覧ページであるのに対し、XMLサイトマップはあくまで検索エンジンに向けたものです。

XMLサイトマップの基本構造

XMLサイトマップは、次のような形式で構成されます。

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
  <url>
    <loc>https://example.com/</loc>
    <priority>1.0</priority>
    <changefreq>weekly</changefreq>
    <lastmod>2025-06-30</lastmod>
  </url>
</urlset>
各項目の意味
要素名 説明
<loc> 対象ページのURL
<priority> 相対的な重要度(0.0〜1.0の数値、1.0が最も高い)
<changefreq> ページの更新頻度(daily, weekly, monthlyなど)
<lastmod> 最終更新日(ISO形式で記述)

これらの項目は「目安」としての情報であり、検索順位に直接影響するわけではありません。実際のクロール頻度や評価は、検索エンジン側で総合的に判断されます。

XMLサイトマップの作成方法

手動で作成する方法

テキストエディタを使って直接XMLファイルを作成し、サーバーにアップロードする方法です。ページ数が少ない静的サイトなどでは、この方法がシンプルでおすすめです。

作成のポイント
  • 保存形式は UTF-8(BOMなし)
  • ファイル名は sitemap.xml
  • ルートディレクトリ直下に設置
自動生成ツールを使う方法

ページ数が多かったり、構成が頻繁に変わる場合は、専用の生成ツールやCMSのプラグインを利用するのがおすすめです。ツールによっては更新日や優先度も自動で補完してくれるため、手間を減らしながら精度の高いサイトマップが作成できます。

ツール名 特徴 URL
XML Sitemaps 無料で最大500ページまで生成可。UIもわかりやすい。 https://www.xml-sitemaps.com/
Screaming Frog SEO Spider 専門性高めだが、信頼性・多機能。無料版あり https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/
Yoast SEO(WordPressプラグイン) WordPressなら定番。自動生成&更新機能あり https://yoast.com/

配置と確認のポイント

作成したXMLサイトマップは、適切な場所に配置し、正しく動作しているか確認することが大切です。以下の手順を参考にしてください。

ルートディレクトリにアップロード

作成した sitemap.xml ファイルは、通常Webサイトのルートディレクトリ(トップ階層)に配置します。例えば、WebサイトのURLが https://example.com の場合、サイトマップのURLは https://example.com/sitemap.xml となります。

ブラウザで表示確認

アップロードが完了したら、実際にそのURLにアクセスし、内容が正しく表示されるかを確認しましょう。XML形式の構造が表示されれば問題ありません。もしエラー画面やファイルが見つからない状態であれば、アップロード先やファイル名を再確認してください。

Google Search Consoleで登録・確認

Googleにサイトマップの存在を伝えるには、Google Search Console の「サイトマップ」機能を使います。次のセクションで、XMLサイトマップをGoogle Search Consoleに登録する具体的な方法をご紹介いたします。

これらの確認まで行うことで、検索エンジンに情報が伝わり、クロールやインデックスの精度が高まります。

XMLサイトマップをGoogleに登録する方法とSearch Consoleの基本操作

XMLサイトマップを作成したら、それをGoogleに「届ける」作業が必要です。この手続きは Google Search Console(旧ウェブマスターツール) を使って行います。Search Console は、Googleが無料で提供しているサイト管理者向けのツールで、インデックス状況の確認や、サイトマップの登録、エラーの検出などが行えます。

サイトマップを登録する手順

Search Console にログイン

まず、Googleアカウントで Search Console にアクセスします。今回は、すでにサーチコンソールに調査したいWebサイトの登録が完了していることが前提で進めていきます。

①「今すぐ開始」ボタンをクリックしてログインしてください。

対象サイト(プロパティ)を選択

画面左上のドロップダウンから、登録済みのWebサイトを選びクリックして先へ進みます。②

「サイトマップ」を開く

左側メニューの「インデックス作成」内にある「サイトマップ」をクリック③します。

URLを入力して送信

「新しいサイトマップの追加」欄に、sitemap.xml のURLを入力し、「送信」をクリック④すれば登録は完了です。

登録後に確認すべきポイント

ステータスが「成功しました」になっているか

登録が完了すると、一覧に送信済みのサイトマップが表示されます。ステータスが「成功しました」になっていれば、Googleが無事に読み取れたということです。

ページ数やエラーが表示されるか

サイトマップに含まれるURL数や、クロール済みの件数も表示されます。 エラーや警告がある場合は「詳細」をクリックして内容を確認しましょう。

数日~1週間後、インデックス状況をチェック

登録したページがインデックスされるまでには少し時間がかかることがあります。Search Consoleの「インデックス登録」や「ページ」レポートを定期的に確認すると安心です。

登録作業自体は数分で完了しますが、「登録しただけ」で終わらせず、その後の確認・メンテナンスもセットで考えることが大切です。

サイトマップ運用のポイントとよくある確認ミス

XMLサイトマップは、作って登録すれば終わりではありません。Webサイトの構造やページ内容が変われば、それにあわせてサイトマップも更新し、正しく保たれているかを確認する必要があります。このセクションでは、日々の運用で意識したいポイントと、Search Consoleで見落としがちなチェック項目をご紹介します。

Webサイト更新時にサイトマップの見直し

新しいページを公開したり、不要なページを削除した場合は、サイトマップの内容も更新されているかを必ず確認しましょう。特に手動で作成している場合は、何らかのミスで最新のページ構成が反映されないことがあります。

CMSやツールでの自動生成にも油断は禁物

WordPressなどのCMSでは、サイトマップを自動で生成・更新してくれるプラグインが多く存在します。しかし、意図しないページ(例:タグ一覧や重複コンテンツなど)が含まれてしまうこともあるため、内容を定期的に確認することをおすすめします。

Search Consoleでの“見逃しがち”な確認ポイント

サイトマップを登録した後は、Search Console で以下の点をチェックする習慣を持つと安心です。

  • 「ステータス」が「成功しました」になっているか
  • 「送信されたURL数」と「検出されたURL数」に極端な差がないか
  • 「ページ」レポートにエラーや除外ページが多く出ていないか
よく見られるエラー
エラー内容 よくある原因
送信されたURLが見つかりませんでした ページ削除後にサイトマップが更新されていない
ページに noindex タグが指定されている 下層ページや旧記事で意図せず設定している
リダイレクトが検出されました 古いURLを新しいURLに転送しているが未整理

小さなミスでも、インデックスや評価に影響が出る可能性があるため、定期的な確認と見直しをルーチンに組み込むことが大切です。

Search Consoleでよく出るエラーとその対処法

XMLサイトマップを登録した後、Search Consoleのレポートにエラーや警告が表示されることがあります。これらのメッセージに対して、「何をすればいいのか?」が分からず放置してしまうケースも少なくありません。ここでは、特によく見られる代表的なエラーと、その基本的な対処方法をご紹介します。

よくあるエラーと対応方法
エラー内容 原因 対処方法
送信された URL が見つかりませんでした(404) 削除済みまたは存在しないURLがサイトマップに残っている サイトマップを最新の状態に更新し、不要なURLを除外しましょう。
URL に noindex タグが追加されています 対象ページに「インデックスさせない」設定がされている状態 意図的なものであれば問題ありませんが、意図していない場合はnoindexタグの除去が必要です。
リダイレクト エラー サイトマップ内のURLが別のURLにリダイレクトされている状態 リダイレクト先のURLに差し替えることで、より正確な情報が伝わります。
クロール済み - インデックス未登録 ページ自体はクロールされているものの、Googleの判断でインデックスされていない状態 内容が薄い・重複している・内部リンクが乏しいなどの可能性があります。ページの内容を見直し、関連ページからの導線を強化しましょう。

これらのエラーは、すべてが「修正しなければならない」わけではありません。重要なのは、“意図どおりであるかどうか”を把握したうえで判断することです。Search Consoleを定期的に確認し、「気づいたらエラーだらけだった…」とならないよう、運用に役立てていきましょう。

XMLサイトマップとは?Googleに正しく伝える作り方のまとめ

XMLサイトマップは「Googleに届けるだけ」でなく、常に“最新の状態で正しく伝わっているか”を見届けることが、結果的にSEOの基礎を固めます。構造を整理し、伝える準備を整え、そしてきちんと届ける、それこそが、信頼されるWebサイト運営の第一歩となります。

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  • 本記事内のGoogle Search Console のキャプチャは、Googleの製品画面を引用し操作解説のために使用しています。
  • GoogleおよびGoogle Search ConsoleはGoogle LLCの商標です。

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