KNOWLEDGE K2@WEB相談室
『訪日旅行者に伝わるインバウンド対応Webサイトとは?』について紹介
『訪日旅行者に伝わるインバウンド対応Webサイトとは?』について紹介
自治体・観光協会など観光事業者のみなさまのインバウンド対応・観光DXのご支援をいたします。その要となるWEBサイト制作はもちろん、文化体験イベント開催、語学・文化研修など、台東区浅草が拠点の私たちならではのノウハウをと提供して課題解決のご支援をします。
訪日旅行者に向けて、ホームページで情報発信をする」そのときに大切なのは、「何を伝えたいか」ではなく「相手が何を知りたいか」です。国内向けと同じ構成で、同じように思いを届けようとしても、文化や言語の壁で伝わらないことがあります。逆に、相手が求めている情報をわかりやすく提示できれば、あなたの伝えたい思いや魅力も自然と伝わります。
このページでは、インバウンド対応のホームページ制作で気をつけたい3つの視点――それぞれについて、実務的なポイントをお伝えします。
「翻訳すればOK」では伝わらない、届く設計とはどういうものか、一緒に考えてみましょう。
インバウンド対応したホームページを制作するときに、まず押さえておきたいのが「言語の選定」と「情報の見せ方」です。伝えたいことを詰め込むより、ユーザーが知りたい情報を、「迅速に」「シンプルに」届けることが最も重要なポイントになります。
特に欧米圏からの旅行者は「必要な情報だけをシンプルに見たい」という傾向が強く、日本のホームページは“情報が多すぎる”と感じることが多々あるようです。「何を掲載するか?」だけではなく、「どう見せるか?」も同時に意識しましょう。
ユーザーの目的から逆算して情報を配置
例:交通・料金・予約など「訪問前に知りたい情報」はファーストビューに配置します
「地理」「距離感」「季節」など日本人にとって当たり前の情報は、明示的に補足
例:●●温泉は東京から電車で約2時間です(地図+写真+所要時間)
1ページ内の情報量を絞り、読みやすくブロック化
伝えたいことを詰め込まず、1つの目的・テーマごとにページを分けるのも有効です
写真・アイコン・ピクトグラムを活用して直感的に
言語を超える“視覚での理解”が、特に非英語圏ユーザーに効果的です
見出しやレイアウトにはメリハリが重要
英語話者はスキャン(流し読み)文化が強いため、視認性の高いレイアウトが重要です
スマートフォンでの見え方を最優先に設計
インバウンド訪問者の多くはモバイルでアクセスします。小さすぎる文字や密な配置はNGです
こうした設計が、伝わるコンテンツの土台になります。
複数言語に対応したホームページを理想としつつも、制作・運用にはコストもかかります。まずは英語での対応から始めることをおすすめします。英語は、非英語圏を含め世界中で広く使われており、「なんとなく読める・使える」ユーザー層が他の言語よりも圧倒的に多いのが特徴です。
もちろん特定の地域を明確にターゲットとする場合には、その国・地域の公用語で対応したほうが効果的です。
英語ホームぺージをはじめとした、多言語サイト制作については、『インバウンド対応での多言語ホームページ制作』でも詳しく紹介しています。
訪日旅行者の多くは、SNSや口コミ、シェアなどからホームページにたどり着く傾向があります。そのため、SNSでの情報発信にも目を向け、SNSの投稿設計(どの媒体で何を届けるか)「SNS→ホームページへの導線」「シェアされやすいコンテンツ」を意識することで、より広く、深く情報が届くようになります。
また、日本では常識となっている地域の違いやイベントの存在も、訪日旅行者にはわからないことが多いため、地理や季節感に関する情報も積極的に掲載しましょう。「11月に半袖で歩く人がいるのはなぜ?」など、日本の“当たり前”を丁寧に補足するだけでも、ユーザーにとっての「安心」や「信頼」につながる“やさしい設計”になります。
インバウンド対応したWEBサイト制作をご検討の方は『インバウンド対応・観光DX』をご覧ください。
日本人にとって当たり前の表現が、文化や宗教によっては誤解を招くこともあります。このセクションでは、インバウンド対応において特に注意すべき“印象設計”のポイントを紹介します。
文化や宗教によって、同じ色でも意味がまったく異なります。特に観光・地域のプロモーションでは、写真やカラー展開が多用されるため、「伝えたいイメージ」と「伝わる印象」がズレてしまうリスクに注意が必要です。同じ地域の中でも文化的背景によって受ける印象も違うのであくまで一例として、ホームページ制作の参考にしてください。
ホームページに掲載する写真やビジュアルにも、文化的な配慮が必要です。食材や服装、ジェスチャーなど、日本では当たり前の表現が宗教的・文化的にNGとされる場合があります。
こうした配慮を欠いたビジュアルは、悪意がなくても誤解や反感を招く恐れがあります。訪問者の文化的背景に配慮した選定が大切です。
文化的な背景が異なる相手に情報を届ける際には、翻訳精度だけでなく“言葉の持つ印象の違い”にも注意が必要です。例えば、日本語ではよく使われる「おもてなし」や「もったいない」、「きつねうどん」「たぬきそば」といった言葉は、英語や他言語に訳す際に直訳では伝わりにくく、文脈ごと説明しなければ意味が伝わらないことがあります。また、同じ漢字を使う中華圏でも、「同じ言葉が異なる意味で受け取られる」ケースは少なくありません。例えば「手紙」は日本では“レター”ですが、中国語では“トイレットペーパー”を指すなど、思わぬ誤解につながることもあります。
さらに、日本語の表現に多い曖昧な言い回し「なるべく早く」「ご遠慮ください」などは、ストレートな表現を好む文化圏では混乱や不安を招く可能性があります。翻訳はただ“意味を変換する”だけでなく、「その文化圏で自然に伝わる言葉か?」という視点が不可欠です。
翻訳やビジュアルだけでなく、文章の表現や構成そのものにも“文化的なズレ”が生まれることがあります。気づかぬうちに誤解や不快感を与えてしまうケースもあるため、伝える内容だけでなく、伝え方のトーンや構造にも配慮が必要です。
地域や文化の違いは、観光の楽しさにもつながる一方で、「知らなかった」だけで信頼を失ったり、興味を失われてしまうリスクもあります。インバウンド対応では、“伝えない”よりも“誤って伝えてしまう”ことの方が大きな問題です。だからこそ、文化や地域を尊重しながら、“伝わる設計”を考える姿勢が求められます。
訪日外国人は日本に対する知識がありません。例えば、北海道と沖縄は遠いのは何となく知っていても、青森と新潟の距離感はイメージ出来ないかもしれません。11月頃に半袖で歩いている訪日外国人を見かけることもたまにあります。
このように、日本人にはごく当たり前の情報でも、丁寧にホームページに掲載することで、とても感謝される場合もあります。ホームページに掲載した情報が、訪日外国人に有益な情報であれば、SNSでシェアされることもあります。遠く離れた人へのあなたのメッセージを広げるには、ちょっとした心遣いも大切です。
またSNSでのシェアの場合、SNSそれぞれの特徴を把握する事、そしてどのようにしてSNSからホームページへ誘導するかを設計しなければなりません。SNSの特徴については『インバウンドプロモーションはSNSで情報発信!』で、またSNSを絡めたプロモーション設計は『インバウンド対応で役立つSNS起点のプロモーション設計』で詳しく紹介しています。
訪日外国人は日本滞在中に出来るだけ話題の場所へ行き、特別なコトを体験したいと考えています。事前に「花見」「桜」「夏祭り」「紅葉」「雪まつり」など、その季節ならではのイベントをホームページで教えてあげましょう。
ホームページの目立つ場所には、直近で開催される催しを掲載すると、訪日外国人のモチベーションも高まり良さそうです。
一方、例えばアメリカでは海外旅行の計画は120日くらい前から立てはじめるというデータがあります。遠方であればあるほど、かなり前から旅行の計画を立てます。このようなユーザーのためにも、重要度を少し落としつつも年間行事の紹介も合わせてするといいでしょう。
インバウンド対応したWEBサイト制作をご検討の方は『インバウンド対応・観光DX』をご覧ください。
インバウンド対応のホームページ制作では、文化や言語の配慮と同じくらい「技術的な設計」も重要です。見た目が整っていても、通信環境や端末によっては「重くて開かない」「レイアウトが崩れる」といったストレスを与えてしまう可能性があります。訪日旅行者にとっての“使いやすさ”を考えると、ページの軽さや視認性の高さは、情報の「伝わりやすさ」そのものに直結します。
日本では高速インターネットが当たり前ですが、全ての国・地域で同じとは限りません。特に、旅行中のモバイル通信ではデータ制限がある場合も多く、ページの読み込み速度が遅いと離脱されやすくなります。
「見せたいビジュアル」と「届く軽さ」のバランスが、ユーザー体験を大きく左右します。
訪日旅行者の多くがスマートフォンから情報にアクセスしている今、モバイルでの見やすさを前提に設計することが必須です。
特に非日本語話者にとって、視覚的なヒントやUIのわかりやすさは翻訳よりも大きな支えになります。
例えば、中国本土ではGoogle・YouTube・Instagramなどの主要な外部サービスが使えないため、それらを埋め込んだページは正常に表示されません。
見た目だけでなく、“きちんと動く・正しく表示される”ことが最低条件になります。
海外に向けた情報発信では、美しさよりも「届くこと」「読まれること」がまず大切です。技術的な配慮は、訪日旅行者への“もてなし”でもあります。「軽く」「見やすく」「届く」この3つを意識した設計こそが、文化・言語を越えて“伝わる”インバウンド対応ホームページの鍵になります。
インバウンド対応したWEBサイト制作をご検討の方は『インバウンド対応・観光DX』をご覧ください。
訪日旅行者に伝わるインバウンド対応Webサイトとは?、インバウンド対応のホームページづくりは、単なる翻訳対応ではありません。誰に、何を、どう届けるか?文化・言語・技術、全てが設計に関わる「伝えるための構築」です。日本では当たり前と思っている情報や表現も、海外のユーザーにとっては、まったく異なる意味に受け取られることがあります。だからこそ重要なのは、“伝えたいこと”よりも、“伝わること”。
この3つがそろって初めて、インバウンド対応は「届くホームページ」になります。もちろんすぐに完璧を目指す必要はありません。まずは誰に届けたいのか、その相手にとって使いやすく設計することから始めましょう。
私たちK2は、インバウンド対応に強いホームぺージ制作会社です。ご不明な点はいつでもお気軽にこちらのメールフォームよりお問い合わせください。
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