SEO解析ツール|ホームページの品質チェック

(2025.5.19 更新)

SEO解析ツールの操作画面と検索順位・被リンクの分析パネルのイメージ

SEO解析ツール|ホームページの品質チェック:目次

SEO対策はしたいけれど、何から始めればよいかわからない──。
そんな悩みを抱える企業や担当者にとって、無料で使えるSEOツールの活用は、最初の一歩として非常に有効です。本記事では、アクセス解析・競合調査・HTML品質チェックなど、SEO改善に必要な視点ごとにおすすめの無料ツールを厳選して紹介します。

ツールの特徴だけでなく、どのような目的で使うべきか、どう活かせば効果的かまで、実務に活かせる視点でわかりやすく整理しました。

ホームぺージを内側から解析する

ホームページの運営改善には、現在の状況を正確に把握することが鍵となります。ユーザーがどこから来て、どのページを見て、どのように離脱しているのか。その全体像を掴むために有効なのが、アクセス解析です。

代表的なツールは Google Analytics(GA4) です。ページビュー、滞在時間、流入元、ユーザー属性などを可視化でき、これらのデータがホームぺージ改善に不可欠な指標となります。

ホームぺージのアクセス解析

アクセス解析には主に以下の2種類があります:

  • サーバーログ型:サーバーのアクセス記録を解析
  • ブラウザ計測型:HTMLに埋め込まれたタグでユーザー動向を取得

現在主流なのは後者のブラウザ計測型で、アクセス解析の代表的なツールは Google Analytics(GA4)もブラウザ計測型の方式を取り入れています。

アクセス解析で得られる主な情報
  • 1日の訪問者数・ページビュー数
  • 流入元(検索、SNS、直接など)
  • 検索キーワードと掲載順位
  • アクセス地域やデバイス情報
  • ユーザーの行動パターンと滞在時間

Google Analytics(GA4)の導入はかんたんで、滞在中のユーザーのリアルタイム分析もできるので、是非取り入れておきたいツールです。

Google Analytics(GA4)

Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。広告効果測定、コンテンツ評価、訪問経路などが可視化でき、ホームぺージ内ユーザー動向の調査などが行えるのでビジネス戦略にも活かせます。

詳細は『アクセス解析 (Google アナリティクス) でホームページ改善』でご紹介しています。

Google Search Console

Google ウェブマスターツール(Search Console)は検索パフォーマンス、クロール状況、インデックス登録状態などを確認でき、Googleに自社ホームぺージがどのように認識されているかが判断できるGoogleの公式ツールです。

新ページ公開時はSearch Consoleでの登録が重要です。詳細は『ホームページが公開直後に検索出来ない理由』をご覧ください。

ホームぺージを外側から解析する

競合ホームページの状況を知りたいとき、自社ホームページの立ち位置を確認したいときに役立つのが『外側からの解析』です。ホームページを外側から解析するツールを使えば、アクセスログや内部データなしに外部からの視点でホームページを評価・比較することができます。

競合調査や立ち位置把握に有効

実際の訪問者数などの正確なデータは取得できませんが、相対的な指標から競合のトレンドや規模感などを一定のレベルで把握することができます。

外部ツールで確認できる情報例
  • 推定アクセス数や直帰率
  • 特定キーワードでの検索順位
  • ドメインの運用年数や信頼度

ホームページの競合調査をするとき、競合他社にデータを見せてもらえるなんてことはあり得ません。そんな時外部から調査出来るツールがあればとても有用です。

SimilarWeb一部無料)

イスラエル発のマーケティングツール。外部からの調査が可能で、競合ホームページの流入チャネルや検索キーワード、地域別ユーザー分布などを可視化できます。(有料プラン有)

SEOチェキ!

無料SEO解析ツールの定番で、キーワード検索順位チェックはもちろんのことソーシャルブックマークやIPアドレスなども解析可能です。

aguse

ドメインやIPの情報、同一サーバー上にある他のホームページ情報などを表示し、サーバー環境の調査にも活用されます。

ファンキーライバル

日本企業が提供するキーワード競合分析ツール。複数キーワードの競合度をグラフで視覚的に把握できます。

ホームぺージのクオリティーを解析する

ホームページのHTMLやCSSといったソースコードの構造を解析することで、検索エンジンにとって理解しやすい『正しい設計』か確認することができます。ユーザー体験の向上にもつながるため、定期的なチェックがおすすめです。

コードの整合性と最適化

SEOにおいてコードの美しさや正確さは直接の評価対象ではないものの、読み込みエラーやモバイル非対応など、結果的に不利になる要因を生むことがあります。

コード品質チェックで確認するポイント
  • 構造的に意味のあるマークアップになっているか
  • ソースコードのエラーはないか?
  • ページ読み込み速度や画像の最適化状況
W3C

HTMLやXHTMLがW3Cの仕様に準拠しているかをチェックする公式の検証ツールです。

Another HTML [制作時クオリティー調査]

日本語対応で、細かい構文ミスやマークアップの乱れをチェックできます。

Google PageSpeed Insights [制作時クオリティー調査]

Google公式の速度評価ツール。モバイル・PCそれぞれの表示速度を数値化し、改善点を提案してくれます。

番外編:最新のSEO情報を入手する

SEOの評価基準は年々変化しており、従来の方法が通用しなくなるケースもあります。最新の傾向やGoogleのアップデート情報を知ることで、先回りした対策が可能になります。

最新情報の入手先

専門メディアを活用することで、実践的な改善ノウハウやツールのアップデート情報をキャッチできます。無料でSEO対策の最新情報を公開しているWEBメディアがいくつかありますので紹介します。

SEOタイムズ

SEOタイムズ

SEOタイムズは検索エンジンの評価が高いSEOや評判の便利ツール、ホームページ改善ノウハウなど幅広くご紹介しているWEBメディアです。

Web担当者Forum

日本最大級のWebマーケティング情報サイト『Web担当者Forum』のSEO専門カテゴリ。Google公式発言の要約や国内外の最新SEO事例、アルゴリズム変動情報が網羅されています。

海外SEO情報ブログ(鈴木謙一氏)

国内SEO業界の第一人者、鈴木謙一氏による情報ブログ。Googleの公式情報や海外のSEOカンファレンス内容などを日本語で丁寧に解説してあり、SEO専門家からの信頼も厚いです。

実際の活用例と導入フロー

SEO解析ツールを効果的に活用するためには、目的に応じて『何を』『どの順番で』使うかを把握しておくことが大切です。以下に、代表的な活用シーンとその際に役立つSEO解析ツールの例をご紹介します。

【ケース1】ホームページをリニューアルした直後

ホームページをリニューアルした直後は、検索エンジンへの認識やユーザーの動線に変化が生まれるタイミングです。SEO解析ツールを使って、インデックス状況や表示速度、閲覧傾向を早めにチェックすることで、想定外の不具合や流入減少に素早く対応できます。

  • Search Console:新しいURLが正しくインデックスされているかを確認
  • Google Analytics:流入元や閲覧ページの変化を確認
  • PageSpeed Insights:表示速度の改善点をチェック

【ケース2】競合と差別化したいとき

サイトへの集客やコンテンツの見せ方で、競合に後れを取っていないか気になる場面では、外部解析ツールが役立ちます。他社の流入経路や検索キーワードの傾向を把握することで、自社の立ち位置を明確にし、打ち手を具体化できます。

  • SimilarWeb:競合サイトの集客チャネルや訪問傾向を調査
  • SEOチェキ!:検索順位やSNSの影響度をざっくり把握
  • aguse:競合サイトが使用しているサーバーやセキュリティ状況をチェック

【ケース3】定期的な内部改善に取り組みたい

アクセス数は安定しているが成果が伸び悩む…そんなときは、内部構造や表示速度、ユーザー行動などを継続的に見直すことが鍵になります。改善サイクルの中に解析ツールを組み込むことで、サイトのクオリティを保ちながら成果につなげる施策が見えてきます。

  • Google Analytics:直帰率や離脱率が高いページを把握
  • HTML Lint/W3C Validator:マークアップのミスを修正
  • PageSpeed Insights:画像圧縮や読み込み改善を定期チェック

このように、SEO解析ツールは『とりあえず導入する』のではなく、目的に応じて選び、定期的に使い分けることで初めて価値を発揮します。

SEO解析ツール|ホームページの品質チェックのまとめ

SEOに関する解析ツールは多岐にわたりますが、どれを使うか、どの範囲まで自社で行うかを明確にすることで、より戦略的な運用が可能になります。

無料のSEOツールは日々アップデートされているものもあり、利用方法が突然変わってしまうなど運営でのリスクもあります。どのツールを選定して、どこまでを自社内で運営、どこからを戦略パートナーと運営するのか、など計画を立てて利用していく事をお勧めします。

また私たちは、Google Analytics に関しましては、御社のWEB戦略パートナーとしてお役に立てるご支援をしています。いつでもお気軽にお問い合わせください。

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